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                 2018,6,3

日本社会教育学会 6月集会

          in東洋大学

 

 6月3日(日)に東洋大学において行ったラウンドテーブル「子ども支援における「社会教育的支援」の実践と課題(3)」は、34名の参加がありました。増山、森本両氏の報告の概要は次のとおりでした。

 森本扶氏(埼玉大学(非))は、日本社会教育学会の「学会年報分析を踏まえた課題整理と問題提起」について報告しました。3つの学会年報(『地域の子どもと学校外教育』(1978)、『子ども・若者と社会教育─自己形成の場と関係性の変容─』(2002)、『子ども・若者支援と社会教育』(2017))をレビューし、学校との関係性の中での学校外、地域、居場所、子ども・若者支援の位置づけ、子どもの自治性を引き出す「かかわり」(緊張関係)などについて問題提起しました。
 増山均氏(早稲田大学名誉教授)は、「子どもの社会教育における『支援』とは何か」を報告しました。そこでは、本流としての子どもの権利条約の精神を踏まえつつ、家庭・学校とは異なる「第三の領域」における取り組みを「子どもの自由世界」拡大のフィールドにしていくための働きかけ(支援)の重要性を指摘し、「面白さ、楽しさ、心地よさ」、子ども領域の独自性などの点から問題提起してもらいました(主体形成と支援の視点)。

 議論では、「第三の領域」の意義と定義の明確化、支援において「社会教育」の価値を問うことの意義と必要性、子ども支援と親への働きかけとの関連について意見が出されました。

 この間、子ども・若者支援をめぐって、「第三の領域」、「社会教育的支援」というキーワードを提起していますが、もっと具体的に事例を踏まえて説明、検討する必要を感じました。

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